日時: 2019年10月5日(土)
会場: 国立西洋美術館
主催: ジャポニスム学会/国立西洋美術館/公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団
使用言語: 日本語、英語(同時通訳付き)
定員: 120名
参加費: 無料
趣旨: 19世紀半ばの開国と同時に、外交官、お雇い外国人、商人、観光客が日本を訪れ、街並みや風習、職人技や出会いの経験を日記や書簡に記し、工芸品を持ち帰りました。一方、日本から欧米へも、ビジネスや興行、留学や移住を目的とした多様な人の移動があり、彼らは他者の表象となりました。地球上のさまざまな場所で交差したこれらの人の移動は、どのようにジャポニスムの原動力となったのでしょうか。美術品などの物の移動から視点を変えて、人の移動を再検討することで、近代から現代に至るジャポニスムの多種多様な新たな意味を理解することができるでしょう。
2019年のジャポニスム学会国際シンポジウムは、旅と移動がもたらしたジャポニスムに関する研究と議論を掘り下げようとするものです。
プログラム
9:00 開場 受付
9:30 ~ 9:40ご挨拶
馬渕明子 ジャポニスム学会会長、国立西洋美術館館長
中村弘志 公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団常務理事
第1部 夢想の日本: 情報発信と日本からの移動 司会 遠藤 望
9:40 ~ 10:00
井戸桂子 駒沢女子大学教授
「日本から世界へ ~日光の場合~」
10:05 ~ 10:25
フィリス・フロイド ミシガン州立大学准教授
「日本の“名所”と西洋における旅行ガイド」
休憩
10:40 ~ 11:00
鈴木順二 慶應義塾大学名誉教授
「園芸のジャポニスムに関わったフランス在住日本人―畑和助と協力者たち」
11:05 ~ 11:25
落合桃子 福岡大学講師
「秋田の医家に生まれ、ドイツで日本美術専門家になる―原震吉の生涯と仕事」
11:30 ~ 11:50
ウェイン・E.アーノルド 北九州市立大学准教授
「ヘンリー・ミラーとジャポニスム:遠方の動向」
昼休憩
第2部 夢想の実現 日本への移動 司会 石井元章
13:30 ~ 13:50
モニカ・ブラウ 文筆家
「ジャポニスムの先駆者―スウェーデン人植物学者・医師カール・ペーター・ツンベルク(トゥーンベリ)とその滞日(1775-1776)がもたらしたもの」
13:55 ~ 14:15
ステーファノ・トゥリーナ 美術史家
「絹糸とジャポニスム―イタリアおよびその他の諸国における日本の文物の広まりに果たしたイタリア人蚕種商人の役割」
14:20 ~ 14:40
稲賀繁美 国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授
「エミール・ギメとフェリックス・レガメの日本訪問 1876-1877」
休憩
15:00 ~ 15:20
ドヴ・ビング ワイカト大学名誉教授
「ジークフリート・ビングとその一族: ヤコブ・サミュエル・レナー、ミカエル・ベア、ジークフリートとオーギュスト・ビング、そしてマルセル・ビング」
15:25 ~ 15:45
ジル・マスタルスキ 東京国際フランス学園歴史学教諭
「中欧から日出る国を訪れた最初のジャポニススムの画家―ユリアン・ファワト(1853-1929)の日本旅行とその作品に現れた日本の美術および美学の影響」
休憩
ディスカッション
16:10 ~ 16:55 全体質疑およびディスカッション 司会 井戸桂子
17:00 閉会
参加申込方法(定員120名)
下記①~③をご記載のうえ、学会宛お申し込みください。
ジャポニスム学会宛メール(japonisme@world-meeting.co.jp)またはFax(03-3341-1830)
申込期間 学会員先行受付 2019年8月20日~9月7日
一般受付(学会員も可)2019年9月10日~9月28日
①お名前
②会員/一般の区別
③メールアドレスまたはFax番号
先着順に参加証をお送りいたします。定員に達し次第締め切らせていただきます。受付状況は学会ホームページでご確認ください。お送りいただいた個人情報については、本シンポジウムの事務連絡のみに使用します。
お問合せ ジャポニスム学会 e-mail: japonisme@world-meeting.co.jp
Tel: 03-3350-0363 Fax: 03-3341-1830
ジャポニスム学会HP https://japonisme-studies.jp/ja/
会場のご案内
国立西洋美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分
アクセス案内 https://www.nmwa.go.jp/jp/visit/map.html