ジャポニスム学会の毎年の活動は、年1回の総会(講演会併設)、年数回の例会と見学会、年1回の会報を中心としています。以下に2012年ののニュースと活動記録を掲載します。

第2回 畠山公開シンポジウム
「アメリカのジャポニスム
―日米文化交流の歩みと知られざる偉人・執行弘道ー」
主 催: | ジャポニスム学会 |
共 催: | 公益財団法人畠山文化財団 |
日 時: | 2012年11月17日(土)10時00分 ~ 18時00分 |
会 場: |
東洋文庫ミュージアム2Fホール 東京都文京区本駒込2-28-21 (http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/) |
参加対象: |
一般公開(会員入場無料、非会員 資料代500円) お申込みは学会ホームページ連絡先よりお願い致します。 |
募集・参加方法: | 11月12日までにメールまたはFAXにて学会事務局にお申し込みください。 参加証を発行します。定員115名(先着順)。 |
備 考: | 18時20分より、会場内「オリエント・カフェ」で懇親会(会費制)を行いますので、奮ってご参加ください。 |
プログラム
開会の挨拶 |
坂本満(ジャポニスム学会 会長) 斯波義信(財団法人東洋文庫 文庫長) |
第一部 |
アメリカのジャポニスム (10:10~12:30) 司会 中地幸 (都留文科大学教授) |
基調講演 |
「アメリカのジャポニスム―その歴史と注目点―」 児玉実英(同志社女子大学名誉教授) |
発表1 |
「日本文化発信者としての幕末維新期の米国留学生」 塩崎智(拓殖大学教授) |
発表2 |
「ニューヨークのジャポニスム―20世紀初頭のアメリカ美術」 金田由紀子(青山学院大学教授) |
第二部 |
美術工芸におけるジャポニスムと陰の功労者、執行弘道 (14:00~17:00) 司会 羽田美也子(日本大学講師) |
発表3 |
「アメリカにおけるジャポニスム陶磁器」 五味良子 (名古屋市博物館学芸員) |
発表4 |
「エドワード・モース、フランク・ロイド・ライトと執行弘道」 大久保美春(比較文化研究者)」 |
発表5 |
「起立工商会社のニューヨーク支店」 樋田豊郎(秋田美術工芸短期大学学長) |
発表6 |
「執行弘道と日米における美術振興の発展」 岡部昌幸(帝京大学教授) |
第三部 |
パネルディスカッション (17:10~18:00) 司会 岡部昌幸(ジャポニスム学会理事長・帝京大学教授) |
閉会の挨拶 | 高木陽子(ジャポニスム学会事務局長・文化学園大学教授) |
開催趣旨
19世紀後半から20世紀初頭にかけてのアメリカにおける日本受容とその影響の跡は、 我々の想像をはるかに超える大きなものでした。しかし、「ジャポニスム」と呼ばれた この多方面にわたる混沌とした現象は、ヨーロッパの亜流にしか過ぎなかったので しょうか。今回のシンポジウムでは、アメリカのジャポニスムを歴史的に振り返り、 その独自性を明らかにするとともに、橋渡しとなった仲介者や紹介者たちの業績を 掘り起こします。
■2012年度第3回例会【世界に広がる型紙 型紙研究の最前線】を開催しました。
1. 2012年度第3回例会【世界に広がる型紙 型紙研究の最前線】(一般公開)
日時: | 9月29日(土)14時―16時 |
会場: | 三重県立美術館 講堂 150名収容可能 |
交通: | http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/guide/access.htm |
申し込み方法: |
一般の方は、当日会場にお越しください。 会員は、事務局に「第3回例会参加」の申し込みをお願いします。 (例会当日は、事務局から送付された参加証を美術館受付で提示ください。 招待券と交換いたしますので、例会前に展覧会を観覧することができます。) |
備考: | 29日例会当日の13時より16時まで館内で伊勢型紙技術保存会(担当六谷泰英会長)による実演会が予定されており、 観覧者は無料でご覧いただけます。 |
プログラム
- 司会: 橋本順光
-
発表者:
- 生田ゆき(三重県立美術館) 「モスクワにおける型紙」(仮)
- 鈴木暁世 (福岡女子大学) 「20世紀初頭のアイルランドにおける型紙の受容と展開」
-
ディスカッサント:
- 馬渕明子
- 高木陽子
2. 希望者による伊勢型紙工房見学会(会員限定)
日時: | 2012年9月30日(日)10時~12時頃 |
見学先: |
伊勢型紙資料館(三重県鈴鹿市[近鉄白子駅徒歩5分]) 伊勢型紙技術保存会会長六谷泰英氏工房(三重県鈴鹿市[近鉄鼓ヶ浦駅徒歩5分]) |
内容: | 伊勢型紙の代表的な販売商人である寺尾家邸宅を利用した「伊勢型紙資料館」を見学します。伊勢型紙における、型商、彫り師などの産業構造を知る格好の施設です。その後、伊勢型紙技術保存会会長 六谷泰英氏の案内で現在の伊勢型紙彫刻職人の工房を見学し、彼らが江戸時代から受け継いできた技術と伝統を見学します。 |
ご案内人: | 伊勢型紙技術保存会 会長 六谷泰英氏 |
定員: | 20名(先着順) |
締切: | 2012年8月28日(火) |
■2012年度第2回例会【研究発表会】(一般公開)を開催しました。
日時: | 2012年7月28日(土)14:00 – 16:45 |
会場: |
日本女子大学・西生田キャンパス九十年館A棟・第一会議室 〒214-8565 川崎市多摩区西生田1-1-1 |
交通: | http://www.jwu.ac.jp/grp/access.html |
備考: |
・入場無料、どなたでもおいでください。 ・学外者はバス、正門、東門において記名の上、入講証を受け取ってください。 |
プログラム
- 司会: 馬渕 明子(日本女子大学教授)
-
発表者:
- 粂和沙(日本女子大学)「十九世紀末イギリスにおける日本趣味の室内装飾―屏風中心に」
- 安永麻里絵(東京大学)「フォルクヴァング美術館の日本美術初期コレクション とドイツにおけるジャポニスム受容」
■例会発表者を募集しました(4月5日に締め切りました)。
本年6~8月ごろに予定している例会のために、会員によるジャポニスムに関する研究発表を募集しました。
■2012年度第1回例会を開催しました。
【国際シンポジウム】「鍬形蕙斎の画本芸術 ~江戸からパリへ~」
日時: | 2012年3月2目(金)17:00 – 20:00 |
![]() |
会場: |
日仏会館 1階ホール 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 3-9-25 http://www.mfj.gr.jp/acces/index_ja.php |
|
主催: | 日仏会館フランス事務所 | |
共催: |
実践女子大学文芸資料研究所、共立女子大学総合文化研究所、 ジャポニスム学会 |
|
備考: | 入場無料、要申込(contact@mfj.gr.jp) |
プログラム
-
司会:
- 馬渕 明子(日本女子大学教授)
- 内田 保廣(共立女子大学教授)
- 挨拶:岡部 昌幸(ジャポニスム学会理事長)
-
発表者:
-
マティ・フォラー(ライデン国立民族学博物館キュレーター、ライデン大学教授)
「蕙斎の略画式シリーズ-1850年代まで(あるいはそれ以降)のベストセラー-」 -
クリストフ・マルケ(INALCO教授、日仏会館フランス事務所所長)
「フランスにおける蕙斎の略画式シリーズの受容-パリに渡った版木を中心に」 -
今井 朋(ルーブル学院)
「ナンシー私立美術館における蕙斎『鳥獣略画式』の発見について」 -
佐藤 悟(実践女子大学教授)
「『人物略画式』の画題」 -
日野原 健司(太田記念美術館主幹学芸員)
「蕙斎 vs. 北斎-『略画式』と『北斎漫画』をめぐって」 -
中野 三敏(九州大学名誉教授)
「蕙斎と『蔵点賦』」
-
マティ・フォラー(ライデン国立民族学博物館キュレーター、ライデン大学教授)
■2012年総会を行いました。 案内状(pdf)
正会員の方は、2012年2月11日までに出欠票(欠席時は委任状、詳細は上記案内状(pdf)参照)をお送りください(連絡先)。 (準会員、学生会員、賛助会員の方も、オブザーバーとして総会に参加していただけます)。
総会終了後、第32回学会賞授賞式、受賞者のマヌエラ・モスカティエッロ氏の記念講演が行われます。
日時: | 2012年02月18日(土)13時-16時 |
場所: |
文化学園大学国際会議室 C401 (地図) http://www.bunka.ac.jp/contents/accessmap.htm (校内案内図) http://www.bunka.ac.jp/contents/campusmap.htm |
当日スケジュール: | |
12:30 | 総会受付開始 |
13:00~13:40 | 総会 |
議事: 1)2011 年度事業報告 2)2011 年度決算報告・監査報告 3)2012 年度事業計画案審議 4)2012 年度予算案審議 5) その他 |
|
(休憩) | |
14:00~14:20 | 第32回学会賞授賞式 |
14:25~15:45 |
第32回学会賞受賞記念講演 マヌエラ・モスカティエッロ氏 「ジョゼッペ・デ・ニッティスのジャポニスム 」(仮題) |
16:00 | 閉会 |