ジャポニスム学会は、毎年同時通訳付きの国際シンポジウムを開催しています。このシンポジウムは、2011年に畠山公開シンポジウムとして始まり、財団法人 畠山 荏原文化財団との共催で開催しています。
テーマ:ジャポニスムと女性
極東から運ばれてきたエキゾチックな品々に、17世紀以降西洋の女性たちが強い関心を寄せたことはよく知られている。クロード・モネの《ラ・ジャポネーズ》を例に挙げるまでもなく、女性はジャポニスム絵画の画題として頻繁に描かれてきたし、女性が表現の主体として頭角を現し始めるのもまた19世紀以降の特徴ともいえよう。ジャポニスムが女性によって支えられ、女性を主題とし、また女性によって生み出される諸例は、女性がジャポニスムの本質に関わるという事実を示すといえる。
本シンポジウムは、「主体」「客体」「メタファー」といった視点よりジャポニスムと女性の関係に関する研究と議論を掘り下げようとするものである。
日時:2018年10月6日(土) 10時~18時(受付9時30分)
会場:拓殖大学文京キャンパス
定員:150名
参加費:無料
主催:ジャポニスム学会
共催:公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団
プログラム
2018年10月6日(土)
◆シンポジウム 9:30 受付開始
会場:拓殖大学文京キャンパスE館3階 E307
ごあいさつ
10:00〜10:10 馬渕明子(ジャポニスム学会会長、国立西洋美術館館長)
中村弘志(公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団常務理事)
【基調講演】
10:10~10:50 馬渕明子(ジャポニスム学会会長、国立西洋美術館館長)
「ジャポニスムは「女性的」か?」
【セッション1 表現された女性-客体】司会:沼田英子
10:55~11:25 隠岐由紀子(美術史家)
「西洋のジャポニスムの中でゲイシャに収斂していく日本女性のイメージ」
11:30~12:00 アナマリー・ V. サンデッキ(ティファニー・アーカイヴ主任アーキヴィスト/ヘッド・キュレイター)
「19世紀ティファニー社の日本女性のイメージ―宝石、テーブルウェア、アクセサリーの分析」
昼休憩
【セッション2 表現する女性―主体】司会:池田祐子
13:30〜14:00 マルケータ・ハーノヴァー(プラハ国立美術館 東洋
洋・アフリカ美術コレクション・ディレクター)
「チェコのジャポニスムにおける女性の力―美の偶像と日本の美術・美学の受容者たち」
14:05~14:35 スヴィトラナ・シールズ(美術史家)
「東欧におけるジャポニスムの道筋をたどる―ウクライナとロシアの女性美術家作品に日本が果たした刺激としての役割」
休憩
【セッション3 パトロン、メタファー、ジェンダー】司会: 宮崎克己
14:50〜15:20 村井則子(上智大学准教授)
「ある近代婦人の肖像―J. S. サージェント作《イザベラ・スチュワート・ガードナー像》におけるジェンダーと観音表象」
15:25〜15:55 フィリス・フロイド(ミシガン州立大学准教授)
「ジャポニスムとモダニズムにおける美の媒介者としての女性たち」
16:00〜16:30 岡部昌幸(帝京大学教授、群馬県立近代美術館館長)
「交差する性、アール・ヌーヴォー、アール・デコの女性表現-絵入本(版本)浮世絵の挿絵とクリムト、ビアズリー、アイナー・ヴィーイナまで」
休憩
【ディスカッション】
16:45〜17:55 討論
司会 村井則子(上智大学准教授)
パネリスト 池田祐子(国立西洋美術館主任研究員)
沼田英子(横浜美術館主席学芸員)
馬渕明子(ジャポニスム学会会長、国立西洋美術館館長)
宮崎克己(昭和音楽大学教授)
18:00 閉会
参加申込方法
下記の要領で事前申込をお願いします。
シンポジウム(定員150名、参加費無料)
下記①~③をご記載のうえ、学会宛お申し込みください。
ジャポニスム学会宛メール(japonisme@world-meeting.co.jp)またはFax(03-3341-1830)
申込期間 2018年9月10日~9月30日
①お名前
②会員/一般の区別
③メールアドレスまたはFax番号
先着順に参加証をお送りいたします。定員に達し次第締め切らせていただきます。受付状況は学会ホームページでご確認ください。お送りいただいた個人情報は、本シンポジウムの事務連絡のみに使用し、それ以外には使用しません。
お申し込み・お問合せ
ジャポニスム学会 e-mail: japonisme@world-meeting.co.jp
Fax: 03-3341-1830
申込締め切り 9月30日まで
会場のご案内
拓殖大学 文京キャンパス
〒112-8585 東京都文京区小日向3-4-14
東京メトロ 丸ノ内線「茗荷谷駅」下車 徒歩3分
アクセス案内 https://www.takushoku-u.ac.jp/access.html
畠山公開シンポジウム関連企画のご案内
※会場、申し込みがシンポジウムと異なりますのでご注意ください。
第8回畠山公開シンポジウムのお知らせに引き続き、関連企画として見学会
(エクスカーション)のお知らせを申し上げます。今回の見学会は、遠方へ
のエクスカーションが含まれるため、有料となりましたので、ご了承くださ
い。
◆見学会(エクスカーション)
2018年10月5日(金)
より徒歩約7分、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷」駅下車より徒歩約7分。
参加費:5500円(予定、参加者数により参加費に多少増減があります。当日払い)
※移動は大型バス(貸し切り)経費、入館料、昼食(軽食)代を含みます。定員45名。シンポジウム関連事業で、非学会員のかたも参加できます。
希望者は見学会参加希望と明記し、①~④をご記載のうえ、学会宛てにお申し込みください。申込者には、あらためて、事務局または担当理事より、詳細をご連絡いたします。
申込締め切り:9月30日
①お名前
②会員/一般の区別
③メールアドレスまたはFax番号
④緊急連絡先(携帯電話番号など)
お申し込み・お問合せ
ジャポニスム学会 e-mail: japonisme@world-meeting.co.jp