ジャポニスム学会は、公益財団法人荏原 畠山記念文化財団との共催により、ジャポニスム学会国際シンポジウム2024を開催いたします。今年度のテーマは、公募により下記の「ジャポニスムと色彩」に決定いたしました。このテーマのもと、下記の通りシンポジウムへの発表者を公募します。今回のシンポジウムは、対面とオンラインによるハイブリッド形式で行います。各発表および討論に同時通訳をつけて配信し、質疑応答は対面とオンラインによる参加となります。なお、オンラインによる研究発表は、作成したビデオを事前にお送りいただく予定です。なお、今後の社会状況の変化によっては、開催に変更が出る場合もあることをあらかじめご了解いただきますようお願いいたします。

テーマ:ジャポニスムと色彩

趣旨
20世紀初頭、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は日本を「色彩における完璧な趣味を持つ国」と呼んだ。日本の芸術、文化、社会における色彩の使い方についてこのように明確な関心を表現したのは、決してハーンに限ったことではない。実際19世紀以降、色彩はジャポニスムの中核をなす日本と西洋の文化交流において、蝶番のような役割を果たしてきた。色彩は研究と模倣の対象であり、文化の相違を明らかにする手段である。さらに、色彩技術が時代とともに変容する中で(例えば、新しい人工染料や印刷・複製技術の発明)、日本の色彩は伝統と現代性との間の緊張を体現するものとなった。あらゆる表現(絵画、写真、建築、文学など)と学問領域(美術史、人類学、社会学、科学など)にまたがる色彩は、ジャポニスムの多面性を探求するに相応しいテーマといえる。以下の項目のような多方面の学問分野と横断的な視点から、ジャポニスムと色彩を論じたい。

– 芸術における日本の色の使用、認識、翻案
– 色彩の象徴性、エキゾチシズム、折衷主義
– 色彩の物質性と技術(色彩・顔料・染料を用いた伝統的で新しい工芸)
– 色彩と身体(ファッション、テキスタイル、化粧)
– 色彩と感覚
– 色彩と住宅(建築、室内装飾、デザイン)
– 色彩とパフォーマンス(演劇、舞台)
– 自然と環境における色彩(季節性、庭園)
– 色彩の科学的、宗教的利用

 日時:2024年12月1日(日)

 会場:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス
交通アクセス | 武蔵野美術大学 (musabi.ac.jp) 
対面・オンラインのハイブリッド形式による開催

 主催:ジャポニスム学会/公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団

 発表使用言語:日本語または英語(日英同時通訳配置予定)

 応募資格:ジャポニスム学会員(正会員・学生会員)であること。

 現在会員でない方は応募と同時に入会申込手続き(学会ホームページ入会案内https://japonisme-studies.jp/入会・年会費案内/ <https://japonisme-studies.jp/%E5%85%A5%E4%BC%9A%E3%83%BB%E5%B9%B4%E4%BC%9A%E8%B2%BB%E6%A1%88%E5%86%85/> 参照)をしてください。 理事会で入会審査を行なった後に、発表申込受け付けとなります。

研究発表(20分間予定)希望者は、発表内容の要旨を1200字前後(A4判 1枚、英文も同様)にまとめ、メールに添付して2024710日(水)日本時間17時までに下記国際シンポジウム担当理事にご提出ください。既に公刊された内容は本シンポジウムの審査対象となりません。

審査の上、採否を理事会で決定し、8月15日(木)を目途に結果を通知します。また、発表が決定した場合、同時通訳に使うため発表原稿を11月17 日(日)までに提出していただきます。(オンライン参加の場合は発表動画も合わせてお送りください)

 問い合わせ・応募書類送付先:  Eメール:japonisme.kokusai.symposium@gmail.com 
(ジャポニスム学会国際シンポジウム担当理事:井上瞳・岸佑)