活動(2023年度)

ジャポニスム学会の毎年の活動は、年1回の総会(講演会同時開催)、年数回の例会と見学会、年1回の会報を中心としています。秋には、公益財団法人荏原畠山記念文化財団との共催でシンポジウムを開催します。以下に最近のニュースと活動内容を掲載します。

ジャポニスム学会2023年度第2回関東例会

「開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト:世界を結ぶ建築」展 レクチャーと見学会

日時:2024年2月24日(土)14:00から
場所:パナソニック汐留美術館

プログラム:

13:30 受付開始
13:50 集合 ※レクチャー会場への移動のため、時間厳守でお願いします。
14:00 レクチャー(パナソニック東京汐留ビル内の会議室)
田中厚子(研究者・神奈川大学非常勤講師)「ライトとジャポニスム」(仮)(約30分)
大村理恵子(パナソニック汐留美術館主任学芸員)「ライト:ジャポニスムからグローバル・アーキテクトへ」(展示解説、約30分)
15:00 展覧会見学(自由見学、観覧チケットは団体割引)

(流れ解散、当日は18:00まで開館)

■ ジャポニスム学会国際シンポジウム2023 Performative Japonisme : 「動き」のなかのジャポニスム

日程: 20231126日(日) 10001730 対面とオンラインのハイブリッド開催
会場:武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
主催: ジャポニスム学会/公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団
使用言語: 日本語、英語(同時通訳付き)
定員:対面70名、オンライン150
参加費:無料趣旨:19世紀半ばに起こった日本の美術工芸への熱狂的関心は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、文学、服飾、建築、音楽、舞踊など多種多様な日本文化に対する関心へと広がった。とりわけ、ジャポニスムの多様化において注目すべきは、造形芸術や文学に加えて、舞台芸術や映画、音楽、ダンス、ファッションなど「動き」を伴うPerformative な分野においてもジャポニスムを見い出すことができるようになったことではないだろうか。たとえば、19世紀半ば以降の欧米の女性が日本の着物に魅せられ、実際に着用して歩いた姿もまたジャポニスム現象として捉えるべきであろう。本シンポジウムでは、ジャポニスム研究において、これまで中心を占めることの少なかった Performative なジャポニスム、すなわち、「動き」のなかのジャポニスムをテーマに取り上げ、新たな観点からジャポニスムを見直すことを目的としたい。具体的には、演劇、パレエ、オペラ、音楽、映画、ダンス、ファッション、舞台美術、さらには、それらを表現した絵画や彫刻なども含めて、広い意味でのPerformative Japonisme の研究の可能性を探ってみたい。プログラム9:30     受付
10:00        開会 司会 岸佑
10:00-10:10 ご挨拶 宮崎克己 ジャポニスム学会会長
松井昭憲 公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団常任理事
10:15-10:25 趣旨説明 釘宮貴子第1セッション 演劇、オペラ、舞踊のジャポニスム 司会 井上瞳招待講演
10:30-11:00 ダニエラ・フランケ オーストリア演劇博物館
1900年頃のウィーンにおける舞台のジャポニスム」研究発表11:05-11:20 橋本 順光 大阪大学教授 (発表15分)
「ジャポニスムの臨界と変容 ローレンス・アーヴィング脚色の『タイフーン』(1913)上演とその余波」

11:25-11:40 釘宮貴子 徳島文理大学短期大学部教授 (発表15分)
「ドイツ・オーストリアにおけるジャポニスム・オペラの変容―テオドル・サーントーのオペラ《タイフーン》(1924)に描かれた日本人」

11:40-11:50 質疑応答

11:55-12:10 根岸徹郎 専修大学教授 (発表15分)
「クローデル流ジャポニスムについて――散文詩、劇作品、そして日本で出版された本」

12:15-12:30 村上由美 慶応義塾大学専任講師 (発表15分)
「ポール・クローデルの舞踊作品にみられるジャポニスム」

12:30-12:40 質疑応答 

12:45-13:45 昼休憩 

第2セッション  動きのジャポニスムの諸相 司会 釘宮貴子

招待講演

13:45-14:15 武石みどり 東京音楽大学理事・副学長
「舞踊家伊藤道郎とジャポニスム ――新しいジャンル形成への原動力」

研究発表

14:20-14:40 鶴園紫磯子 ピアニスト、桐朋学園大学講師 (発表20 
「オペラからバレエ・リュスへ〜1910年代に変化するポストジャポニスムと新たなオリエンタリズム」

14:40-14:50 質疑応答

14:55-15:15 稲賀繁美 京都精華大学特任教授 (発表20 分)
「武術・武道の海外展開 敗戦後の合気道の欧州展開を中心に」

15:15-15:25 質疑応答

15:25-15:40 休憩

15:40-16:00 深井晃子 京都服飾文化研究財団理事 (発表20 分)
「ポワレのモデルたちのお練り」:「動き」から見るモードのジャポニスム」

16:00-16:10 質疑応答

16:15-16:35 渡辺采香 ソルボンヌ大学大学院博士課程 (発表20 分)
「19世紀フランスの旅行記における東洋の踊りー オリエンタリズムとジャポニスム」

16:35-16:45 質疑応答

まとめと講評

16:50-17:20 馬渕明子 ジャポニスム学会顧問 
17:25 閉会挨拶 石井元章 ジャポニスム学会理事長
17:30 閉会

 

■ 2023年第一回関西例会

株式会社千總での講演会ならびに工房見学

日時:2023930日(土)
場所:株式会社千總
協力:千總文化研究所

概要:
京友禅の製作・販売・企画を生業とする千總の創業は、1555の室町時代に遡ります(1937年に株式会社設立)。
明治維新の遷都により衰退の危機に直面した京都の染織業界は、新たな顧客・販路を開拓すべく図案や技法・品質の改良に取り組み、
当時盛んであった内国勧業博覧会や万国博覧会に積極的に参加しました。
千總は、川島織物と共にその第一線に立ち、主に飯田呉服店(現・高島屋)と組んで、着物だけではなく、
衝立や屛風といった新たな形状の商品、さらには天鵞絨友禅などを開発して、数多くの製品を海外に輸出しました。
また、明治以降に京都を訪れた多くの美術関係者が千總を訪れてもいます
今年度の関西例会では、ジャポニスムにおいて重要な役割を果たした千總について、講演会ならびに友禅工房の見学を通して、
より深く知ることができる機会を提供します。

プログラム:

14時:集合
株式会社千總本店前
[京都市中京区烏丸三条西入:地下鉄烏丸線御池駅から徒歩5分]
1410分~15分:例会挨拶
1415分~1515分:講演会[含:質疑応答]
演題:明治大正時代における海外と千總の交わり
講師:小田桃子氏[千總文化研究所研究員]
1515分~1615分:本社・友禅工房見学
1630分:解散
株式会社千總
https://www.chiso.co.jp/
千總文化研究所
https://icac.or.jp/public/
1730分~20時:懇親会

 

■ 2023年第一回関東例会


「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画展」見学会

会場: 太田記念美術館
   http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/pauljacoulet
   ハローダイアル03-5777-8600
   150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目10−10
   JR原宿駅表参道口 徒歩5

日程: 7月1日(土)14:30から

1415 受付開始
1430 スライドレクチャ (太田記念美術館内の地下一階視聴覚室)
猿渡紀代子(大佛次郎記念館)「ポール・ジャクレー 人と作品」
日野原健司(太田記念美術館)「新版画におけるポール・ジャクレーの位置」
1530 自由見学(流れ解散、当日は17:30まで開館)

 

 

過去の活動記録