活動(2024年度)

ジャポニスム学会の毎年の活動は、年1回の総会(講演会同時開催)、年数回の例会と見学会、年1回の会報を中心としています。秋には、公益財団法人荏原畠山記念文化財団との共催でシンポジウムを開催します。以下に最近のニュースと活動内容を掲載します。

 

ジャポニスム学会国際シンポジウム2024:ジャポニスムと色彩

日程: 2024年12月1日(日)10:00~17:30 対面とオンラインのハイブリッド開催
会場:
武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
主催:
ジャポニスム学会/公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団
使用言語:
日本語、英語(同時通訳付き)
定員:
対面70名、オンライン150名
参加費:
無料
趣旨:
20世紀初頭、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は日本を「色彩における完璧な趣味を持つ国」と呼んだ。日本の芸術、文化、社会における色彩の使い方についてこのように明確な関心を表現したのは、決してハーンに限ったことではない。実際、色彩は日本と西洋文化の交流において、文化の違いと共通点を明らかにする蝶番のような役割を果たしてきた。色彩に関する技術が時代を超えて変化する中で、日本の色彩は伝統と現代性の間の緊張を体現している。あらゆるメディア(絵画、写真、建築、文学など)と学問領域(美術史、人類学、社会学、科学など)にまたがる色彩をテーマにジャポニスムの多面性を探求したい。

プログラム:

9:30        受付
10:00         開会 司会 岸佑
10:00-10:10 ご挨拶
宮崎克己 ジャポニスム学会会長
松井昭憲 公益財団法人 荏原 畠山記念文化財団常任理事
10:10-10:25 趣旨説明 ステファノ・エヴァンジェリスタ、シャルロット・リベイロル

研究発表

第1セッション 装飾美術における色彩の工芸と技法  司会 井上瞳

10:30-10:50 長野千裕 「艶も色のうち クロワゾネとジャポニスム」
10:55-11:15 マシュー・ウィンターボトム 「アレクシス・ファリーズ(1811-1898)のジャポニスム・ジュエリー」
11:20-11:40 竹内有子 「陶磁における色彩のジャポニスム:クリストファー・ドレッサーとリンソープ製陶所」
11:45-12:00 質疑応答

12:00-13:00 昼休憩

第2セッション 色彩空間: 色の循環、表出、変容 司会 ステファノ・エヴァンジェリスタ

13:00-13:20 サスキア・トゥーレン 「色の交流 ―アール・ヌーヴォー着物図案に見る配色の分析―」
13:25-13:45 ジョセフ・ブリストウ「“Kinder to Our London Slush than Stern Truth Seems to Demand” 牧野義雄、ジャポニズムと『The Colour of London』 (1907年) 」
13:50-14:10 ジョイ・カドー「過去の色から東洋の色へ:アルマ=タデマと日本の色彩世界との出会い」
14:15-14:35 ヒョンジ・コン「19世紀フランスのジャポニスム様式における室内装飾と感覚的社会性」
14:40-15:00 質疑応答

15:00-15:15 休憩

3セッション 色彩の物質性と抽象性: 色彩の議論と精神化 司会 シャルロット・リベイロル

15:15-15:35 井戸桂子「クローデルが日本で見い出した金色の意味」
15:40-16:00 クレメント・デッシー「ナビ派の絵画における色彩の精神: 世紀末フランスにおけるジャポニスムの学際的概念」
16:05-16:25 マーガレット・グレー「仏教、ジャポニスム、そしてヴィクトリア朝の『House Beautiful』における光と影の『色彩の調和』」
16:30-16:45 質疑応答

まとめと講評

16:50-17:20 高木陽子 ジャポニスム学会監事
17:25    閉会挨拶 石井元章 ジャポニスム学会理事長
17:30    閉会

参加申込方法(定員:対面70名、オンライン150名)  

対面とオンラインのハイブリッド開催となるため、下記の注意事項をお読みの上、11月20日(水)までに、下記のURL(Googleフォーム)にアクセスし、必要事項①~⑥をご記入の上ご送信ください。

URL(Googleフォーム): https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf7uynpyxYAOjpkr8ivjxYlyaVwNh5ZCOIdrGn5mVZRgfKyKg/viewform

①メールアドレス
②お名前
③ご所属
④会員/一般の区別
⑤参加方法(対面/オンライン)
⑥懇親会への参加

回答されますと、記入されたメールアドレスへ受付完了メールが自動で配信されます。受信できない場合は、メールアドレスに誤りがあった可能性がありますので、もう一度、アクセスしてご記入ください。参加申し込みの締め切りは1120日(水)2359となります。Zoom情報の配信は11月27日(水)頃を予定しています。グーグルフォームでの申し込みが難しい場合は,事務局宛にメールまたは郵送でお申し込みください。

オンラインでご参加いただく方の注意事項

・オンライン会議Zoomミーティングについては https://zoom.us/jp-jp/meetings.html をご参照ください。
・オンライン・シンポジウムの視聴に際し、ジャポニスム学会ではコンピューター等デバイスの操作、インターネット接続、映像・音声などのトラブルには対応はできません。基本的に参加者ご自身での解決をお願いいたします。
・オンライン・シンポジウムの発表は、状況によって順番の変更や中止もありうることをご了承願います。
・オンライン・シンポジウムへの参加に要する通信料等は、参加者の自己負担となります。
・締切日前でも、定員に達し次第締め切らせていただきます。
・お送りいただいた個人情報については、本シンポジウムの事務連絡のみに使用します。
・申し込みをされた方には11月27日(水)頃に、ZoomミーティングのURL、ID、パスワードをメールにて通知する予定です。万が一、情報が届かない場合は、Eメールでジャポニスム学会までご連絡ください。これらの情報は参加者個人のみに配布されるもので、部外者に譲渡することは固くお断りいたします。

 

ジャポニスム学会2024年度関西例会

岐阜県美術館「PARALELLE MODE:山本芳翠/オディロン・ルドン」展見学ならびに記念講演会聴講

日時:2024年10月20日(日)
場所:岐阜県美術館
共催:日本フェノロサ学会
概要:
本年度の関西例会では、2022年に開館40周年を迎えた岐阜県美術館を訪問します。1982年開館の岐阜県美術館は、郷土ゆかりの近代洋画家山本芳翠と19世紀末フランスの画家オディロン・ルドンを中心にこれまで収集・研究活動を行ってこられました。本展は、その成果を踏まえつつ、美術館の将来的ヴィジョンを探ることを目的に、改めてこの2人芸術家の芸術を包括的に紹介する、国内過去最大規模の大回顧展です。本例会では、この芳翠・ルドンのダブル個展を鑑賞するとともに、当学会員でもある三浦篤氏による芳翠に関する記念講演会を聴講します。なお、今回の例会は、日本フェノロサ学会との共催として開催します。


【プログラム】

1245分:集合・例会挨拶

岐阜県美術館内 受付ブース「ステーション」横(正面入口入って右側)
*受付時に入館料(共通券 一般2000円、ただし一部補助あり)ならびに懇親会費(参加者のみ)を集めさせていただきます。

1250分~1350分:展覧会自由観覧
1400分~1530分:記念講演会[各自開始までに美術館講堂にお集まりください]

演題:「山本芳翠とフランス」
講師:三浦 篤氏[山本芳翠展監修者、大原美術館館長、東京大学名誉教授、ジャポニスム学会会員]

*例会参加者用に講演会の席を確保いたします。

1545分~1700分:展覧会自由観覧⇒解散

  • 懇親会に参加される方は、各自で名古屋市内までご移動ください。

1800分~2030分:懇親会

 

過去の活動記録