参加希望者に研究発表の準備期間をより多く設けるため、ジャポニスム学会では、今後開催される国際シンポジウムのテーマを(最大2年先まで)公表することといたしました。会員の皆様には、この機会をぜひご活用いただき、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
2026年 第二次世界大戦後の日本文化の影響 (2026年6月中旬から発表応募受付予定)
日本国外における日本文化の受容と表現文化への影響は、ジャポニスムという枠組みからどう捉えられるだろうか。1950年代には、アメリカを中心に日本文化への関心が高まった。マンガ、アニメ、音楽、ファッションなどで続く近年のグローバルな文化交流もある。ジャポニスム研究のこれからの可能性を、批判的視座を踏まえつつ議論する場としたい。
2027年 環流するジャポニスム (2027年6月中旬から発表応募受付予定)
内面化された異国趣味のイメージ構築を「自己オリエンタリズム self-orientalism」と呼ぶことがある。他方で、もはや「日本」を指し示さない深く内面化されたジャポニスムの存在も指摘できうる。これらは、日本へ「環流」したジャポニスムとみなすことができるだろうか。時代や分野を超えて広がるジャポニスム研究の稜線を、双方向的な視点を踏まえながら、議論したい。