11月27日(金)、28日(土)畠山公開シンポジウム「KOGEIとジャポニスム―産業と芸術で見直す近代」が行われます。

**フライヤーを追加しました。活動ページをご覧ください。(2015年10月30日)**

**プログラム等、詳細を活動ページに掲載しました。(2015年10月11日)**

 

第5回 畠山公開シンポジウム

KOGEIとジャポニスム――産業と芸術で見直す近代」

 

主催:ジャポニスム学会

共催:公益財団法人 畠山文化財団

協賛:帝京大学

会場:帝京大学 霞ヶ関キャンパス

日程:20151127日(金)、28日(土)

 

趣旨: 欧米でジャポニスムがわきおこった19世紀後半は日本ではおおむね明治時代にあたるが、ジャポニスムに対して明治日本はどのように応えたのか、工芸の領域における動向を検討する。明治期にはジャポニスムを背景に、日本から海外に向けて、欧米人のまなざしを意識しながら、その目を楽しませるかのような工芸が制作され、さかんに輸出された。明治政府もまた工芸を輸出産業の重要な柱と位置づけ、海外への工芸の輸出を後押しした。その一方で、明治政府は万博などに際して、日本を代表する名工に作品の制作を委嘱し、優れた「美術工芸」を出品してそれを日本独自の「美術」として宣揚した。このように「工芸」は産業であると同時に美術でもあるという二重の性格を帯びており、それがまた日本の「工芸」の位置を特異なものにしてきたといえる。近年、こうした歴史的背景を踏まえ、「工芸」を単純にCRAFTと訳すのではなく、あえてKOGEIとして海外にアピールしようとする動きがあらわれてきた。また、「超絶技巧」と呼ばれるタイプの明治工芸に対する人気が日本国内においても高まりを見せてもいる。こうした現状を踏まえ、あらためてジャポニスムと工芸について振り返り話し合いたい。