第7回畠山公開シンポジウムのお知らせ、および発表者募集

第7回畠山公開シンポジウムの詳細が、下記の通り、決定致しました。

テーマ:「20世紀のジャポニスム」

ジャポニスム学会は公益財団法人畠山文化財団の共催、帝京大学の協賛(予定) を得て、第7回畠山

公開シンポジウムを開催することとなりました。今回は「20世紀のジャポニスム」と題して、現在に

至る現象を検証したいと考えます。

 大文字のJaponisme、すなわち歴史事象としての「ジャポニスム」は、その顕著な現れとされるフ

ランス、イギリスの絵画の分野では、20世紀初頭までにおおむね下火になったことが知られています。

しかし絵画以外のジャンル、たとえばファッション、文学、音楽に目を転じると、それは第2次世界

大戦近くまで豊かな成果を生み続けていたことが、とりわけ近年の研究成果によって明らかになって

います。一方、北欧、南欧、東欧でジャポニスムに関係する展覧会が相次いで開かれ、それらの地域

では西欧よりもかなり遅れてこの現象が現れることが検証されました。日本に対するイメージは、例

えば日露戦争などの政治状況にも影響されており、ロシアの影響下にあった東欧では日本の勝利によ

ってジャポニスムが盛り上がりました。

 本シンポジウムでは、これまでジャポニスムの周縁の問題と捉えられていた20世紀のジャポニス

ムに焦点を絞ります。戦後の動向、現代のマンガ、アニメなどについての見解も含むことも可能です。

これらはいわば、小文字のjaponismeとも呼びうる「ジャポニスム」概念の敷衍です。したがって、

今シンポジウムのテーマは、ジャポニスムの定義の再検討をうながすことも予想され、今日の学会に

とって最重要課題の一つと見做すことができます。

 多くの地域・領域に関する興味深い研究の参加をお待ちします。

 

日時:2017年11月25日(土)、26日(日)(予定)

会場:帝京大学霞ヶ関キャンパス(予定)

参加資格:ジャポニスム学会員であること

応募方法:研究発表希望者は発表内容の要旨を1200字前後(A4 1枚、英文も同様)にまとめ、

メールに添付して2017年6月末までに学会事務局に提出してください。査読の上、7月中に採否を通知し

ます。